化け猫の「弥一」と名乗る者が取り仕切る、
物ノ怪だけで開かれる夜市。
時刻は日暮れから朝方にかけて。
夜市への参加には、弥一が発行する『許可証』、もしくは現参加者からの『紹介葉書』が必要となる。無い者は認めない。
文明開化の折に都市部へ流れた人間がかつて暮らして今は廃れた村を活用している。
物ノ怪に金銭の概念は無く、夜市というものの基本は物々交換である。
染物屋、薬屋、簪屋、酒屋、骨董屋、遊郭などなど様々な店がある中でも特に人気が高い店が弥一が経営する『賭博場』『宿屋』『見世物屋』であり、三つを合わせて『物ノ怪夜市三大店』と呼ぶ。
物ノ怪夜市の客。
様々な見目の者が参加するため、余計な諍いを避ける目的で各自顔を覆うことができる程度の襟巻きを着用しなければならない。
商いを行う者。
襟巻、許可証に加え、商怪だと分かるよう『商怪羽織』を着用しなければならない。
屋台を持つ者、行商をする者、弥一が経営する三大店の従業員になる者など商売形態は様々である。
露店:屋台を出しているもの。出店。
行商:屋台を出さないもの。
雇:雇われ者。従業員。