時代

1919年。大正8年。
明治の文明開化からおよそ50年。元号が「明治」から「大正」に変わって、既に7年が経過している。
ちなみに、水玉模様の乳酸菌飲料の発売が開始されたのは1919年。
国の政関連では、自由民権運動の主導者であった板垣退助が死去。
[他]ドイツでのワイマール憲法制定、ベルサイユ条約の締結etc…


物ノ怪

怪異、魑魅魍魎、妖怪。


古来より日ノ本に住まう化生の類。

人間に好意的な者、悪意ある者、神から堕ちた者、人間から成った者、様々。


一般に生きた動物の体を使う獣妖怪など、現世に実体を持つ者は「死」があるが、概念としての存在、又は現世から離れた存在の物ノ怪に「死」は存在しない。

存在を忘れられた時、信仰を失った時、依り代を失くした時など「消失」の機会は物ノ怪によりきりである。


現在夜市へは異国文化の流入と比例して異国の物ノ怪の参加も増加傾向にある。



人間

精神に何らかの闇が紛れた時、人間は御山で迷い、幽世へと誘われる。物ノ怪夜市に辿り着く人間には何かしら心に暗いものを抱えている。


原則として人間が物ノ怪たちの市場に参加することは不可能だが、幽世のものを食べることで(ヨモツヘグイ)、一時的に物ノ怪と化し、物ノ怪夜市への参加対象になることが出来る。


勿論、物ノ怪夜市への参加には弥一が許可を下ろし、許可証を携帯する必要がある。


ヨモツヘグイを行った人間は人間ではなくなるが完全に物ノ怪になるということでもなく、単純に、

①外見の老化が止まる(不死ではない)

②本来の人間が全うするはずの寿命の倍近くを生きる

ことになる。また、少々であれば妖術を扱える場合もある。